いわゆるフリーゲームに関する感想や二次創作メインに投稿しています(2023年現在)。取り扱い作品:『冠を持つ神の手』

2023年5月19日金曜日

愛情トーレルーフ

 ふと、未練タラタナッセとテエロインパクトが酷いだけで、(本編外伝で描写されている範囲だけだと)一番モテモテなのはタナッセだよなと思い、改めてカウント。
 
 ヴァイル、ユリリエ、ミーデロン、モル、にいちゃん(外伝)。
 五人。多っ。
 ここに主人公が加わります。

 念のため、ミーデロンは雑文や質問企画で一方的な裏切りエンド迎えていたりデレのないウザデレ言われてるのでほぼ確定。
 モルは友情タナッセに手を下した時の反応や、タナッセが未分化の際に仕え始めたこと、頒布間もない頃の雑文でのoumiさん羅伊紀さんの盛り上げ方的に(今じゃ見られない絵も多い)、やはりほぼ確。
 
 ただ、タナッセ視点モテたところで特に嬉しくもない。

 ヴァイルとは相性悪くて恋愛面で拗れた(ただし公式でそんなに仲は悪くない=和解の必要なし扱い)。
 ユリリエやミーデロンの好意の示し方なんか酷いもの(ユリリエ好きです念のため。デロンはヨクシラ)。
 外伝にいちゃんは逃走の一助にはなったけどそれだけです。
 
 また、外伝でヴァイルと従者らの親しさを羨んでいた(2-4終盤参照)ことからすればモルのような存在を手に入れたのは喜ばしい話ですが、同時に信をおける手足のような従者以上でも以下でもない。
 タナッセ友情でも初めてのお友達称号は主人公に与えられます。
 衛士は衛士。
 
 他からモテモテでなくとも、母親からの愛情を素直に感じられる環境で、(その場合互いに恋情が生まれるかは謎だけど)ヴァイルとストレートに仲良く出来てた方が、タナッセ的にはずっと嬉しいでしょうね。
 主人公の介入の余地は……()内がどうなるかかなあ(カプ厨脳)。

 そういえばタナッセの没台詞(シーン)は二つありますけど(2011年10月参照)、これ読むとやっぱりタナッセはヴァイルへの恋心を自覚したしケリ付けたんだろうなってなります。
 というかこっちのバージョンの最後の日も本編で見てみたかった。ラブラブ万歳。

2023年5月12日金曜日

赦しはあらんや

 TotK始めました。ただいまSwitch充電中。
 BotWが肌に合いすぎたので最初はちょっと微妙かな?と思う局面もあったものの、お馴染みのあの道具が手に入ってからはそんなことチラともかすめなくなりました。
 
 
 さておき、前回の記事長く置いとくのもアレなので言うと。
 あれだけ本編でも外伝でも二次創作キットで読める公式サンプルシナリオでもヴァイル大好きアピール激しいタナッセが、愛情ルート乗るとああもデレデレになることによって、相対的にどれだけ主人公が大切な存在になれたのか分かろうって話なんですよね……。

 ヴァイルとの嫉妬イベントでヴァイルから嫉妬される側の場合、「いる理由」と反応違うのがある意味一番露骨か。
「いる理由」は愛情・友情どちらでもタナッセの反応差分はありません。主人公と仲良く遊ぶヴァイルへ穏やかに「引きずり回すのはほどほどにしておけよ」と声をかけるだけ。
「嫉妬」ではおやつを一緒に食べるだけというヴァイルへキツい表情で「どうせその後引きずり回したりするのだろうが。/今の[主人公]に負担をかけるな」。
 初恋の人ヴァイルへの対応なのに、ものの見事に違いすぎる。
 正味なところ二人の嫉妬イベントは申し訳なさが先立つのですが、それでもタナッセがどれだ切実に「赦し」を欲していたのか≒それを与えてくれた主人公への愛情と執着がよく分かる、という意味においては面白い差異かと思います。


 友情ルートもそう。
 決定的なイベントを経ていないにも関わらず、「取り立て」や「宿題提出」中好愛ver.、「珍獣の心得」ダンスver.等々の反応を見るに、色々な理由で好愛キャップはかかるもののかなりデレてくれる。
「品格と歴史」もヴァイルの好愛20以上が条件でねちねちするので、それ考えると20overはやっぱりかなり意識しちゃってる状態。
(色々な理由の内訳:印持ちへの一言で表せない思い、初恋のヴァイルに未練たらたら、驚く程自己評価低い)

2023年5月7日日曜日

外伝ヴァイルの可哀想さは天井知らず

 ディットン関係の描写を改めて見直しているのですが、いつの間にか読み込んでしまっていけません。
 そして当然ディットン現地の描写がある外伝は重要参考文献であり、結局まるっと読み直す羽目になるという。

 しかし何度読んでもタナッセがヴァイル好きすぎる。なんでここまでヴァイル大好き感出しといて自覚しないんだこいつ……と思いますが、そこの事情も克明に記されているわけで、結局は公式お墨付きの相性の悪さがどうしようもない。
 
 あと、タナッセさん定期的にヴァイルと顔合わせなくなる期間出来ますね。タナッセが顔合わせづらくなったりヴァイル側が引きこもっちゃったり理由は様々ですが。
 中でも誘拐事件後ひと月まるっと会ってない描写からのいつも通りなヴァイルはこう……ヴァイル頑張ったねとしか言えません。あっちのひと月ってこっちのふた月に当たるのに。
 
 読み返せば読み返す程あの描写とこの描写が繋がってると理解が進み、二人の詰んでる度が増していく。
 私はタナッセ×主人公もヴァイル×主人公も書いている身なので、ぶっちゃけ申し上げますとそういう意味ではフラグ全折りありがたいんですけど、一つの話としてはひたすら渋みのある展開だと思います。

 とはいえ。
 「ささやかな儀式」で垣間見られるように、飽くまで家族としての距離感ならおおごとにはならないんですよね、二人は。
 タナッセがヴァイルに口うるさく言いつつも場は和やかに進んでいって解散するだけのエピソード(感情値で変わるものの)。
 恋愛絡まなきゃ、喧嘩しがちだけどなんだかんだ仲の良い兄弟、で終わる。
 現実でも恋人としては上手くいかないのに友人としてなら仲がいいとかよくある。そうなる過程エピソードがどれも酷すぎる? それはそう。