回復曲線に乗るまで野生をなくした猫の寝姿演じてました。
それだけやってても仕方ないのでその間久々に煉瓦本の檻を読んでいたのですが、(キャラ原案が多少……ですし売り上げも……でしたが。いや買ったけど)アニメで見たい場面が多いですコレ。
一番好きなのは夏だけど無理ですなコレ。
本題。
早速「小麦畑」雑文思い出話に関し興味深かったことをくっちゃべります。
脱線多いですが、一応はそれについてだらだら喋っています。マジで脱線多いですが。通常進行か。
メインは取り扱い組ですが、性質上全攻略キャラに触れます。
■愛情
右のぼやき欄でも触れましたが、やはし形式上愛情EDはメイン扱いみたいですね。
実際プレイすると――まぁ個人の好みによる序列や、あるいは解体系批評すれば別なのでしょうが――プレイヤーサイドも優劣なしの並列だな、と分かりますが。
私的にヴァイルの立ち位置を「センター」と評してあるのは正にというか、柱の存在ではあるし重要人物であるし中核のENDであるものの、別に彼のエンディングが他より優越している真ENDって訳でないというのが表れている感がします。
▼ヴァイル
……実はヴァイルの「湖上~」、約束しない方を最初「こっちは外れ選択肢だろう」と考えていました。憎悪EDって結構な作品でBAD扱い、攻略失敗扱い、ですからね(例外はもちろん色々ある)。
のちに雑文でoumiさんが外れ選択肢を基本ナシにしたい的な設計をしてたのを知りますが。
なので普通に愛情へレッツゴー。
余談ですがヴァイルは立場上楽曲的に恵まれてますな。挿入歌アリですよ。
せっかくの多重唱なのに微妙に音の噛み合ってないのが残念でしたが、歌詞も曲も素晴らしい。私にガチのロック素養があれば噛み合わなさも味に感じられたと思うので(そういうロック系バンドはそこそこいるらしいので)、割と素で申し訳ないです。
▼タナッセ
まんまとoumiさんの罠に引っかかる私。
選択肢楽になってからのエロゲ気分でしたよ。ある意味逆長森(ONE)でした。アレも簡単かんたんと思ったら序盤の選択肢に罠が仕掛けてあるという。いや後半もアレはあったけど。
閑話休題。
態度変わってからもoumiさんの罠に引っかかる私。
見事な飴と鞭。順序としては鞭と飴か。
まぁ最終的には、萌えだけなら二次やらない(出来ない)ので色々踏まえて好きですよ、という感じではあるのですが。
▼対構成/ヴァイルとタナッセ
>この二人の愛情のポジションは概ね対です。
前、海を思うヴァイルと、空行く鳥の詩を語るタナッセ、なんかは意図的な配置なのかと考えたことはあります。
出て行けない人と出て行ける人、とかはもちろんとして。
しかし、外伝で鳥の陶器プレゼント出来てもなんか結局最後の一押しが互いになくなるだけっぽい気がひしひししてきた。いやさすがにそれはないでしょうか。
ぶっちゃけ……というかバレバレですが私頭悪いので「かもかて」の世界に全然ついて行けてない感が凄くてどうよ。問われても困りますな、すみません。
まぁとにかく、あの詩の背景があぁである以上、あのED以降はあーなる運命。そういう脳内妄想。
▼対構成/モゼーラとユリリエ
ユリリエ登場を攻略支援版で見たときのおぉちょろい感。どこがだ。
フラグイベントどこー、とフラグ選択肢どれーしましたとも、えぇ。乗り越えたあとに表れる、普段はいい女やってる彼女の可愛さはいいですね。
モゼーラと二股掛けたとき、選ばなくても表面上の態度故心が痛みにくいけど、そこがまた胸を痛ませるという構造です個人的に。
……王配にしないと悩みの性質上仕方ないのですがちょっと寂しいエンドロールに。
華やかなユリリエの一方地味で堅そうなモゼーラの驚きのちょろさ。ちょろいとしか言い様のないちょろさ。
おねショタは萌え範疇では基本としてないのですが、さすがにこの人放っておけないと愛情A推しです。まぁあの愛情ルートモゼーラを受け止められる主人公ならこのENDでも問題ないでしょうと。
ユリリエと二股掛けて選ばないと、胃が痛むんです。あの卑屈さには私個人としては印友が上がる。無論主人公は印愛を上げる。
▼対構成/グレオニーとサニャ
サニャは好愛高いと主人公のラブ光線を受け入れてくれず切ない。
でもそこでふにゃふにゃ行ったらサニャではない。何しろ王配としても頑張れるのが彼女。
色々あって今はへこたれてもいるけれど、たくさん弟の居るお兄ちゃんサニャは本来気丈で情の深い子。
グレオニーは普段気のいい元気なあんちゃん風ですが、むしろ末っ子としては典型タイプの一つ。意外にへちょる。
告白した際は、好愛一定以上なら反応が一定。王配はさすがに無理。
と言うと悪意あるっぽいですが、そんなグレオニーが好きです。
そしてグレオニー愛情の主人公はそんな彼を愛でてる部分がある気がします。そんな性格の気が。
もちろんサニャも好きです。
何を置いてもまず彼女、とはなるタイプではありませんが、でもそここそがサニャの魅力だと思し、だからこそサニャが一番という人がいる気がする。
穏やかに可愛らしいのです。
▼対構成/ティントアとルージョン
システム上の対なため二股掛けにくい。
心情的にも掛けにくいのですがそもそも掛けていいやというキャラ、真面目に考え出すと一人もいない。
まぁこの場合は組み合わせの問題ですが。
好きENDで友情A上げてませんが普通に好きなので対立させるの厳しいです。
二人は双子且つ印愛/印憎と神官/魔女と、要素は対なのにシナリオ対じゃないのが面白い。
とはいえ似てはいると思います。融和系愛情と依存系愛情。どっちもアレですね。好きですが。
余談。
うちの主人公は多分ティントア愛情とルージョン愛情Bはぺたーん成長している。
▼番外構造三つ巴/リリアノとローニカとトッズ
実はいつも年長面子で悩むときあったため、三つ巴と言われてスッキリ。
この中だとトッズと逃亡するのが分かりやすく幸せに見えるのは、結果が立場に囚われないところから来るんでしょうね。きっと(起こしたイベントにもよるでしょうが)下手打たない限り見て見ぬフリしてくれそうでもあるし。
とはいえ幸せの形が異なるだけで、どれが特に幸せ不幸せとかはない。
▼他興味深いところ
>核はAとは限らないです。Aが多いけど。
核を書いてから派生、というのは色んな兼ね合いからそうだろうとは感じていました。
ですがバージョンそうなのか。条件の煩雑なものがAとは以前確かにありましたがそういう思考すっぽ抜けてました、アホだ。
ともあれどれが誰の核か考えるのは楽しそうですね。
ヴァイルは愛情B後日追加ですが、タナッセは……クレッセとリリアノを踏まえるとやっぱりAなんですかねー。
このブログではヴァイルにも転べる感じのヤツで、と決めたので大概あんなですけども、王になる気・実際能力成長名声躍進著しい・最近のヴァイル的生意気さを持つのが、主人公の本来想定像のはずなので。
婚約後(王になるか否かについて)分からん言うのはアリ、というのは自身の立場を解する賢さ・逼迫感にも目を向けられてる気がするし。
とはいえタナッセ愛情Bが好きという私の中でのの兼ね合いもあって今のアレがあるので、まぁうん、うん。ずれてはいるがしょうがないというかその解釈でも辿り着けるからいいのですやと言い訳。
「かもかて」に関しては、可能性が残されているのなら許容されていると考えることにしています。
トッズ友情経由愛情は……修正されて残念。
■友情(というか思い出話2絡み)
▼問題と解決
概ねどのキャラにも共通している要素、なんですが……あぁいやトッズもある意味じゃ解決してるのか。適度に汚くあれるが節度は守る王様ないしお貴族様に仕えられるんだから。
ヴァイルも愛情Aのまとまり良さったらありませんけど、世界広がった感が強いのは友情Aかと思いますし。
地図で見ていただけの場所へ行けて良かったよかった。
……なので正直もうちょいランク上に行くと思ってました。
プレイヤーが主人公にどういった設定を課すかに依るものの(*)、構図としてはスッキリするので。
(*=このブログの主人公は今一スッキリ出来ないタイプ、グダグダしてるので)
タナッセは愛情のようなアクロバティックはないにせよ、友情でもハッキリとした大イベントがあるので映えますな。
その辺が愛情と友情の勝因でもあるんでしょうが。
ヴァイルは愛情の演出と王道感、憎悪の足下掬われた感が強いのだろうな。
閑話休題。
タナッセ友情は最高で……。
んー、「神の業~」同様判定基準がちょっと分からんのですけれど「クレッセ」で父親と話出来て、且つBでは本名晒して詩人になれる。
Aもまぁある意味アリです。
ただ、ちょっと愛情Aと被る部分がある気がするのと、前述の解釈(クレッセ&リリアノ)で一歩譲る気がします。
カプ厨的には超アリですが。
oumiさんのおわす方角に五体倒地したいぐらいアリですが。
つまり有難いのですが。
あともう一つ問題。
場合によっては残ってくれるものの、条件が印愛+好愛20以上なので、申し訳ない感がどうにも。主にヴァイルに。故にタナッセにも。
ともあれ、キャラ攻略重視ゲーによくある「愛情の失敗が友情」というのでないのは「かもかて」の本当にいいところ。
友情は友情で素晴らしいのに、この種のゲームだとミソつきがちで。
▼「愛情は問題のはじまり」
皆さん何かしら波乱含みですからねー……。
アクロバティック!ラヴ☆ロマンスには相応のツケがあるというか。
だから私はサニャに苦労させたくない、ないんですよっ!(愛情A) あぁああでも浪漫はAの方にこそある……。
ヴァイル愛情もヴァイルがなんでんかんでん有能なのと、ある意味妥当な収まり具合なのでエロい意味でなく何言ってるんですかね私、えぇととにかく。
おほん、裏でグチグチザクザクは出来ても、という感じ。前者は口、後者は凶器。
タナッセは前評判の分と黒の月のイベントのせいで陰日向問わずアレコレありそう。
……その割に主人公がゆったりめなのは、まぁやっぱり半年ちょい延々色んな感情詰め込み成分で突っかかった挙句死なせ掛けてそれが(通ったイベント・選択肢にも依る訳ですが)結局は全部自分に起因してた、とかなれば必死になるのでしょうな。
場合によってはマジ主人公「なんでこの人自分虐めるんですーっ!?」状態ですし。
「いい根性してんな坊ちゃんよぉ……ツラァ貸しな」とも成り得るが。
後者の場合冗談抜きのエブリデイ鬼嫁日記。いや一気にデレても面白い。
友情ネタの割に愛情に寄るなどうも。
私のオタクとしての性質上しょうがないんですが、なんともはや。
余談ですが、私は友情半年じゃ築けないタイプなので、きっと主人公さんとは仲良くなれない。レッツコミュ障!
▼余談
タナッセ友情で中日に詩人判明させた際(「詩人の正体」)且つ印愛20未満だと、「不気味(タナッセ評)」だの「神から遣わされた判定人(一部貴族の評)」だの言われます。
というかタナッセは気を許した相手だからってポロッと本音零して。
タナッセと同じくらいのへたれ主人公だったらどうするんですか(笑)。
「以前から思っていた」けれど「不気味」、「突然の出現」も「行動」もとか、ちょっと泣いておやりなさいスケさ……主人公さん印愛15↑や。
そうでなくとも(コレ本ぶん投げてやりゃ良かったんじゃないですの?)ぐらい思われていそうだ。
さておき、実際主人公はプレイヤーが想像しない限りは、基本空の器だしメタ的には神視点プレイヤーから遣わされた物語判定人というお人形、というか、装置だよなあとは思います。物語的ゾンビ。
「かもかて」に限らず、プレイヤーに最終裁量が委ねられる主人公だと、勝手にちょっと責任を覚えます。まぁ感傷の類ではあるんですが。
もちろん、二次創作をさせて戴いている以上、お借りしている登場人物や世界観には全て責任が生じるものの、種類がちょっと異なる。
【後半へ続く】