いわゆるフリーゲームに関する感想や二次創作メインに投稿しています(2015年現在)。取り扱い作品:『冠を持つ神の手』

2013年4月20日土曜日

【かもかてSS】甘いの苦いの愛しているの


【 注 意 】
・タナッセ愛情B後、成人向け
・タナッセ視点三人称、頑張りたいと彼女は言う





甘いの苦いの愛しているの



 何がどうすれば現状に至るのかと問われれば、それはもう彼女に甘い顔をしたタナッセに問題があるのだが、今更やめろと言う訳にもいかなかった。とっくにそれは柔らかくあたたかい二つに挟まれた上、歯を立てないよう先端を咥えられている。しかも、寝台に腰掛けるタナッセの足元に膝をつき事を為している彼女の表情は、一生懸命と、そう評するしかない。
 彼女は両の手を露出させたふくらみに添える。上下に動かせば、何を塗ったのか酷くぬるつく真白の肌身が、タナッセの身体の中でも特に濃い色の――いっそグロテスクとも感じる肉に対し、快楽という名の刺激を与えてきた。精を吐き出す部分は舌が撫で擦ってくる。粘質の音を微かに立てながらも、どこが一番気持ちがいいのか探るような視線が上目に彼を見つめた。
 上下に動かすだけの単純な動作。反応を探りながらの舌先。すぐに快感を覚えて充血するような愛撫では決してない。ないのだが、先ほどの彼女の申し出と、恥じらいに頬を紅潮させながらも動きを止めない跪く姿が確実に熱をもたらし始めていた。
 私ばかりがタナッセにしてもらえるのは不公平だと思う。だから、頑張らせて欲しい。大丈夫、知識だけなら村で山のように仕入れている。お願いだから。
 などと切羽詰まった様子で、かつ夜の寝台で迫られなければ、あるいは言下に切り捨てることも出来たのかもしれなかった。結果は無残である。あれか、最近近隣の有力者連中との食事会など多すぎて鬱屈していたのか、自分が、とタナッセは反射で肯いた己の莫迦さ加減を悔いながら色々と我慢をする。たとえば、腰を突き上げそうになるとか、小さな頭を押さえて喉奥まで彼女の粘膜を感じたい欲求とかを。
 時折息が苦しくなるのか彼女の舌の動きが止まり荒く呼吸を繰り返す。嬌声にも似た響きで、それがまた硬くさせた。何度目かの中断の時、赤く染まった頬がうっとりした様子で小首を傾げた。
 タナッセのきちんと見るのも、大きくなるのを感じるのも、初めて。……すごい。
「ばっ……!」
 お前は莫迦か何を言っているというかすごいとはなんだ違ういや違わないとにかくまじまじ見るものではないせめて恥じらえ。
 等々、頭の中では駆け巡ったが言葉にはならなかった。言い終えた彼女が先端の張り出した部分を咥え、舌全体でなぞり始めたからだ。ぐ、と喉で声をこらえるタナッセを窺う蕩けたような瞳の彼女は熱心に、ざらつく舌の表側で、滑らかな舌の裏側で、咥えたものを舐めていく。水音は一層普段の情事を連想させる激しい音になる。
 そちらに集中しているせいだろう、円やかな胸を動かす手の動きは左右で連動が崩れつつあった。だが、一定ではないことが逆に気分を高め、強まった先端への感触といい、促されてしまうものがあってタナッセは敷布を握ってそれを堪える。
 もういいと声を掛けるが、返事のために口を離した彼女は頬をふくらませ甘い息を零しながら言った。
 出してくれるまでやめない。
「おまっ……そ、何を言っているか分かってるのか!?」
 思わず叫んだ彼に真剣な面持ちが二度肯いた。一瞬困り顔で夜着に包まれた腰をくねらせる動きを取ったが、今日はタナッセに気持ちよくなってもらうのだと即座に真っ直ぐ見上げてきて、言葉に詰まるしかない。
 いつも私は最初から気持よくしてもらってばかりで、最後の頃も力が入らなくて支えてもらってばかりだから、今日は頑張る。こういうことでなくても甘えてばかりだから、今日はタナッセに気持ちよくなってもらう。
 どう見てもタナッセを悦くする過程で彼女自身高ぶっているのだが、自分が欲に感じ入る気はないらしい頑なな様子であり、ついでに言えば半端なところで中断されたままなのは理性や愛情の部分ではともかく肉体的に落ち着かないわけであり、何より不慣れな行為を努力する様もおかしな方向での努力も可愛らしく思えてしまうのであり、つまり、
「――わ、分かった」
 思考の全てを放り投げ甘い顔を二度もした己への反省を、タナッセはひとまず売っておくことにした。
 言い分を聞き入れられた彼女はにこにこと自身の胸を掴んだ手の動きを再開する。緩く適度な圧迫と擦り上げられる感覚で、少々硬度をなくしていたものも間もなく先までの硬さと熱を取り戻していった。それがまた嬉しいのか、彼女は先端の敏感な場所に音を立て口づけを繰り返す。触れるだけだった接触は次第に唇が僅かに開き甘く食むような動きを取り、尖らせるようにした舌先でつつく動きも合わされば、下肢に漠然と溜まる一方だった熱は吐き出されることを望むように集まった。
 とはいえこのまま欲求に従えば、決して美味しいものではないというものを飲ませる羽目になる。せめて――五十歩百歩ではあるが――むき出しの肌身へ被害はとどめておきたい。
 潤んだ瞳の彼女に伝えたが、口に含んだまま首を横に振られ、タナッセは快感に内心悶絶する。言った内容が非常に癇に障ったものか、甘噛みまでされた。来るとは思わなかった動きの二連続にまでは対処できるはずもなく、むしろ今までの堪えの分余計に勢いを増して熱が彼女の口内に出ていってしまう。彼女の方も予想外だったのか、小さなおとがいに、細い鎖骨に、挟み込む豊かな胸の谷間に、受け止めきれなかった白い液が溢れ滴り流れ落ちていやに淫靡だ。幾らかは口に残ったようで、嚥下に蠢く反らされた白い喉が目に入った。
 タナッセは吐精の恍惚よりも強くある足りないという欲を見ないようにしながら、彼女の肩に手を当てる。
「飲むなそんな……そんな不味いもの! というか飲むものではないだろうそれは!!」
 怒鳴るような調子の言葉に、しかし彼女は首を右に一度、左に一度傾げたあと、唇に指を当てて躊躇いがちに呟いた。苦くてどろっとしてざらっとしていたけれど、タナッセがちゃんと感じてくれていたという証明でもあるから、私は全然構わない。……面白い体験でもあった。
「おも、おもしっ……」
 いっそ理解不能と彼女に叩きつけてやりたいところだったが、仕草の純さを見るに、否定したら本気で落ち込みかねない。どもる彼の目の前で、今も彼女はやった、とはにかんでいるのだ。
 タナッセにしてもらうだけの私じゃなかった、出来た。頑張った。
 喜びながら、彼女は脚をすり合わせる動きを時々している。肩も二の腕も素肌が覗き、男の手にも余る大きさのふくらみは前腕で潰されていた。おまけに、雄の臭いがする液体で唇から何から汚れていて。
 ひたすらに扇情的な姿としか形容出来ない彼女のことを、吐き出した直後から感じていた足りないという欲を、タナッセは頭の片隅にも置かず、けれど彼女の細腕を掴んで引き寄せた。成人しても軽く薄い身体は容易く彼の腕の中に収まる。自分から出たものでも男性は厭だと聞いたけれどいいのか、と彼女は彼に白濁の汁が付着するのを避けようと肩をよじったものの、知るかと短く返せば大人しくなった。
「全く、――全く莫迦だなお前は」
 タナッセは戸惑いの気配を伝えてくる彼女を寝台に押し倒す。戸惑いで無防備な小柄は抵抗なく組み敷かれるも、彼女はより強い戸惑いの視線を向けてきた。
 本当に愚かだ。甘えてばかりと彼女は気に病んでいたが、彼は甘えられて喜んでいる男なのだと何故気付かないのか。愚かな妻だ。それを頑張るだの頑張っただの。
 そして彼も、愚かな夫である。彼女を甘やかしながら願いの一つは叶えてやれず、なのに甘やかすのだ。
 している最中から嬌声に似た声を上げ、腰をくねらせ、瞳は潤み。擦り合わされた脚の奥は既にタナッセの排出するものとは逆に甘酸っぱい蜜で満ちみちているだろう。今日は自分は気持ちよくならないと宣言した彼女に、莫迦みたいにはしゃぐ彼女に、「頑張った」褒美を与える気で、タナッセは濡れそぼって意味をなさなくなった下着の奥に指を這わせた。思う存分拗ねられるだろう未来を想像するのも、まあ悪くはないなと思いながら。










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村での知識と考えすぎてスッ飛んでしまった結論と
愛情ルート成立過程への思い入れから
ハムスターのように一人カラコロ突っ走る感じで。
疲れて休んでもまたすぐに走りだす。
いい加減休めと止めてもまだ走る。

そのせいで、実際はともかく結果的にそういう趣味になっている主人公と
引っ張られて逆の意味でそういう趣味に
片足突っ込んでしまったタナッセとかどうよ。いいね!(自己完結)